CDが売れない話

ワタシも,他のコメント同様,コピーなんて昔からあっただろって思う。

思い起こせば2001年だかのMacworld Expo Tokyoに作者友の会で出展したとき,各人の不要品をバザーのように売るって企画があったのね。

そのとき誰だったか2倍速だかの外付けのでかいCD-Rドライブを出してたんだけど,それを高校生ぐらいの2人組が「えー,これあるとコピーしまくりじゃん。お前買う?俺買っちゃうよ」とかって言いながら1000円ぐらいで買っていったのを覚えてる。

それ以前の,CD-Rがなかった時代には友達に借りたCDからテープにダビングしてたんだし。

そう考えるとやっぱり,CDからiPodに入れるようになったせいでCDの売り上げが落ちたとは思えんのね。

MP3でファイルのコピーが楽になったからCDを買わなくなるっていうのも,そんなことないだろと思う。CDからテープにダビングするのが面倒だからCD買おうって思ったことないもの。面倒でCD買ってた人いるんだろか。

CDの売り上げが落ちたってのは,コピーだけでは理由がつかんよね。

音楽自体が多くて個人の音楽なじみ度が薄まってるってことがあるのかも知んない。
1ヵ月に1枚買うってのを何ヶ月か続けると,お金入った瞬間に「今月はどのCDを買おうか」って考えるけど,たまに買うって場合は,お金入っても最初には考えないからね。
買いたいって思えるのが毎月1回ぐらい登場しないとダメだけど,いまは選択肢が多すぎて,なかなかそこまでたどりつけないのかも知んない。

また,CDの競合はネットからの音楽ダウンロードだけって思ってると大間違いで,例えば毎月5000円ずつ自由になる金があったとしたら,CDを毎月1枚買ってくれるだろか,というところで考えないといけないよね。

ちとググったところで,

なんてのがあった。ベネッセなので,もしかしたら対象が比較的健全なほうの生徒に偏ってるかも知んないけど。

CD・DVDが40%(高校生男子)とか言ってるし,あれ?買う気あんじゃん?って思うけど,CDとDVDが一緒くたになってるんで,もしかしたらCDとDVDの比率って,昔のCDとビデオの比率より相当変わってるのかもしんない。昔セルビデオなんか持ってるやつは同年代にはほとんどいなかったけど,今は気に入った作品のDVDは買ってる,みたいな高校生も結構いるんじゃないかって気がする。

あと,電車の中でPSPやDSで遊んでる高校生〜中年のオッサンはもう珍しくなくて(ただ,女性に関しては,OL風の人はいるものの,その前後の世代はやってるのを見ないのね。だいたい理由は想像付くけど),ゲームボーイ時代にはまだCDに流れていた高校生以上の世代のお金がゲームに移動してるんじゃ?なんてことも考えられる。

あるいは個人の娯楽が音楽しかなかった世代から,ゲームやマンガで育った世代に世代交代してるってことも考えられるし。

20代の若手もCD購入層だったはずだけど,今はケータイにお金払ってるしね。

給料が減る時代にあって,ケータイが必需品になった一方で,CDは必需品でないうえ安くもなんないから。

それで思ったんだけど,CDっていうか音楽って,なんか1曲100円〜200円ぐらいって相場が決まってるけど,本来はその曲の対象顧客層にあわせて,配信方法や値段も変わってしかるべきと思うんだけど,どうなんだろね。
昔のアルバムがベストシリーズみたいな感じで安く売られてるのはあるけど,新盤はだいたい同じだもんね(最近CD屋にあんまり行かないから,もしかしたら今は違うんだろか)。

どれも同じ値段ってのは再販制度云々とは関係ないと思うんだけど。

先に毎月5000円って例を出したけど,じゃ,毎月100万円自由になる金がある人なら,CDを毎月何枚買ってくれるだろうか,というところで考えるべきなんだろか?
もっといい音の何か(再生するハードも必要なんで大変だけど)とか,なんかこう,違う商品があるべきじゃないんだろか。

なんか「違法コピー」「違法ダウンロード」のせいにして,10年前と同じ商品を同じ売り方してるだけのような気がするのは,ワタシの思い過ごしですか。