という本を買ったですよ。自動車産業のモノづくり、っていうか生産を勉強しようと思って。
そしたら、なんですか。CMMとか言っている奴は、このトヨタ生産方式という奴の、まあいわば二番煎じ。
早い話、コンピュータソフトウェアでもまったく同じだと感じたわけです。
私の働いている会社(ソフトウェア会社です)の生産性が低いからかも知れませんが、ありとあらゆるメーカー、食品・機械・電気・ソフトウェア・医薬品、あるいはもしかしたらサービス業の人も、いっぺんこの本(もしくはその他のトヨタ生産方式に関する本)は読むべきだと、思ったですよ。
ワタシは(個人的に)日本のモノ作りを応援したい派です。
トヨタ生産方式、と呼ばれるものの目玉は「仕掛け」です。日本企業が好きな「仕掛け」なんです。
トヨタには「仕掛け」を成長させる「仕掛け」がある。
こう読んだわけです。
コンピュータソフトウェアの世界では「CMM」(能力成熟度モデル:Capability Maturity Model)というのが、いかに組織的に品質向上をできるか、の尺度として使われています(いることが多いのです?)が、トヨタ式というのはその最高レベルである5に相当するのでは?と思うのです。
いかに属人的要素を排除し、組織として品質を確保するか、というのが、それが工業として成り立つかどうかの分かれ目だとワタシは考えています。
職人に頼っていては工業ではない、それは工芸である、ってのはどこかで聞いた話です。
ワタシは「トヨタ式」の強さはそれこそ「人づくり」にあると考えています。どうやってそこにいる人を育てることができる会社にするか。
最近は個性の時代ってことになってきているのかも知れませんし、プログラマってのは「個人の哲学」がわりと重んじられる世界なんですが、それでもなお、「組織の力」というのを重視したい、と思います。
投稿者: kabeya