17インチPowerBookG4の出荷遅れ

17インチPowerBookG4の出荷が遅れているという。

またか、と思ったひとも少なくないのでは?

Appleはもはや伝統的といって良いほど、出荷が下手である。

Macの普及台数が爆発的に増えたのはClassic以降、特にSystem7が出たColorClassicやLCシリーズの出たあたりと思う。
ただこの頃は爆発的に売れてるとは言っても出荷台数が今ほどではなかったと思われ、特に品薄とかということはなかったように記憶している。
最初に問題になったのはLC588, LC630あたりからだろう。

LC630。

当時のラインナップで言うと、このマシンより速いCPUを搭載したMacはQuadra840AVだけという(もっとも直後にPowerMacが出ていたのだけど)、入門機の位置づけながらかなりのハイスペックで人気を呼んだマシンである。

こいつが、その一つ前に出たLC588と並んで、かなりの品薄になった(LC588はLC630とほぼ同等のスペックを持っていたが、安っぽくてでかい一体型モニタのせいでLC630ほどの人気はなかったが、それでも結構売れたはず)。
ところが、かな〜り売れ時が過ぎてから、市場にLC630が大量にだぶつき始めた。

売れ時を品薄で過ごし、売れなくなってから安値で売りさばかれるApple製品の伝統はこのとき始まった、と思っている。
ちなみにPowerBookについては、「欲しいときに買える」状態があった機種はほとんどなかったのではないか?

こういう状態だから、生産計画の本でもAppleは悪い例としてとりあげることもある。

ここまでが前置き。

今の仕事は生産計画システムを作る仕事である。
正直、今の職場に転属になって以来、ずっとAppleのための生産計画システムを作りたかった。

Macはそんなシステムには向かないコンピュータであったが、最近のOS Xは企業の基幹システムとして使ってもよいレベルまで来ていると思う(踏んではいけないトラップがまだまだたくさんあるし、Windowsのように他の事務全般も同一マシン上で行なうということはできない気がするが)。
本当はERPとかを入れてきっちりコスト・在庫・実績管理・購買/納品・出荷状況とかも管理しなければいけないと思うが、Appleの場合、そういうレベル以前に、いつまでにパーツを発注すればいつまでに納品されて、だからいつまでに何台モノができる予定だから、どのタイミングで新製品発表したら出荷に間に合うか、っていう計算ができていないのではないかと思う。

Appleのコンピュータで動く、Appleのための生産計画システム。

たいそうなものではなくて全然構わないと思うんだが、今の仕事をやめて自腹で作ってAppleに持ってくだけの経済的余裕はウチにはない(きっぱり)。

いつかAppleの計画システムを作ることを夢見つつ…